フランス語を学習する中で最初に戸惑うのが、形容詞の性による変化ではないでしょうか。日本語では考えられない概念ですが、フランス語の形容詞は修飾する名詞の性(男性・女性)と数(単数・複数)に合わせて変化します。
この記事では、フランス語の形容詞の変化ルールを基本から応用まで詳しく解説します。音声付きの例文も豊富に用意したので、発音もしっかりマスターしましょう~
目次
フランス語の形容詞とは
フランス語の形容詞は名詞を修飾する単語で、必ず修飾する名詞と性・数を一致させる必要があります。この変化を「一致(accord)」と呼び、フランス語文法の基本中の基本です。
多くの形容詞は名詞の後に置かれますが、一部の形容詞は名詞の前に置かれます。どちらの位置でも、性・数の一致のルールは同じです。
グラン
grand
→ 大きい(男性形)
グランド
grande
→ 大きい(女性形)
形容詞の性による変化ルール
基本的な変化パターン
最も基本的な変化は、男性形に「e」を付けて女性形を作るパターンです。ただし、すでに「e」で終わる形容詞は変化しません。
プティ・プティット
petit / petite
→ 小さい
ジューヌ
jeune
→ 若い(男女共通)
語尾別の変化パターン
形容詞の語尾によって、女性形への変化パターンが決まります。規則的な変化を覚えることで、多くの形容詞に応用できます。

ウルー・ウルーズ
heureux / heureuse
→ 幸せな
アクティフ・アクティーヴ
actif / active
→ 活発な
形容詞の複数形変化
形容詞は単数・複数にも対応して変化します。基本的には語尾に「s」を付けますが、すでに「s」や「x」で終わる場合は変化しません。
プティ
petits
→ 小さい(男性複数)
プティット
petites
→ 小さい(女性複数)
フランス語の形容詞変化を覚える際は、4つの形(男性単数・女性単数・男性複数・女性複数)をセットで覚えると効果的です。
不規則変化する重要形容詞
完全不規則形容詞
一部の形容詞は不規則な変化をします。これらの形容詞は頻出なので、しっかりと暗記しましょう。特に色や性質を表す基本的な形容詞に不規則変化が多く見られます。
ブラン・ブランシュ
blanc / blanche
→ 白い
ボー・ベル
beau / belle
→ 美しい

「beau」のような形容詞は、男性名詞の前で母音や無音のhで始まる場合、「bel」という特別な形を使います。「un bel homme(美しい男性)」のようになります。
形容詞の位置による意味の違い
フランス語では形容詞の位置によって意味が変わることがあります。名詞の前に置かれる場合と後に置かれる場合で、ニュアンスが大きく異なる場合があります。
アンシャン アミ
un ancien ami
→ 昔の友人
アン アミ アンシャン
un ami ancien
→ 年老いた友人
実際の使用例と練習
形容詞の変化ルールを理解したら、実際の文で練習してみましょう。日常会話でよく使われる表現を通して、自然な使い方を身につけます。
ユヌ ベル ファム
une belle femme
→ 美しい女性
ユヌ ヌーヴェル ヴォワチュール
une nouvelle voiture
→ 新しい車
フランスの文化では、形容詞の豊かな表現が日常会話でも重視されます。特に褒め言葉や感想を述べる際には、適切な形容詞を使えることが大切です。
よくある間違いと注意点
日本語話者がフランス語の形容詞でよく間違えるポイントをまとめました。性の一致を忘れるのが最も多い間違いです。
ユヌ ソリュシオン パルフェット
une solution parfaite
→ 完璧な解決策

形容詞の一致は必ずチェックしましょう。特に書面では間違いが目立つので、修飾する名詞の性をしっかり確認してから形容詞を選ぶ習慣をつけましょう。
形容詞の変化は最初は複雑に感じられますが、パターンを理解すれば必ずマスターできます。毎日少しずつ練習して、自然に使えるようになりましょう。
フランス語圏では、形容詞を豊富に使った表現が好まれます。特にフランス人は感情や印象を細かく表現することを重視するため、様々な形容詞を使い分けています。
フランス語の発音を覚えたい方はぜひこちらの記事をご覧ください~










語尾が「-eux」の形容詞は、女性形で「-euse」に変化します。「幸せな」を意味する「heureux / heureuse」が代表的な例です。