フランス語の文法に欠かせない名詞の複数形。
今日のレッスンで名詞をどうやって単数形から複数形にできるかを一緒に見ていきましょう。
一般的なルールはもちろん、≪eu, au, eau≫や≪al≫、≪ail≫、≪ou≫などの例外もここで解説します。
とてもフランス語らしいルールや例外の複数形なので、フランス語の特徴が一気につかめると思います~
複数形の証:≪s≫
英語と同様に、一般的な名詞を複数形にしたい場合は語尾に≪s≫をつけるだけです。
簡単!と思った方、それだけではない~
フランス語では、語尾の≪s≫は発音しません!
なので、話すときは単数形と複数形が全く同じ発音となります。
例をいくつか見てみましょう:
ポム
→ リンゴ
● ordinateur → ordinateurs
オーディナター
→ パソコン
eu, au, eau の複数形
フランス語の特徴として、例外が多いというところが挙げられますが、複数形でもそうです。
少し多いのですが、その例外にもルール(と例外)があるので、面白いと思えるかどうかがポイントです。
基本的に、≪eu≫、≪au≫、≪eau≫で終わる名詞は、≪s≫ではなく≪x≫をつけます。
また、≪s≫と同様に語尾の≪x≫は発音しません。
シュヴ
→ 髪の毛
● tuyau → tuyaux
テゥイヨ
→ パイプ
● bateau → bateaux
バト
→ 船
このルールには、また例外がいくつかあるのですが、使わない言葉がほとんどなので、覚えるなら次の単語だけで十分:
(プヌ)
→ タイヤ
al の複数形
2つ目の例外ですが、≪al≫で終わる名詞は複数形になると≪aux≫に変換します。
ここでは、発音が変わりますので是非音声で聞いてみてください~
シュバル → シュボ
→ 馬
ここでも、その例外にまた例外が重なり、通常の≪s≫で複数形になる単語も~
使う機会の少ない単語が多いので、次の3つだけに絞って載せます:
(バル)
→ 舞踏会
● carnaval → carnavals
(カーナバル)
→ カーニバル
● festival → festivals
(フェスティバル)
→ 祭り
3つともとても近い意味合いを持っているので、そのつながりで覚えるのがポイント~
s, x, z の複数形
名詞を複数形にするのに≪s≫または≪x≫を語尾につける、、、ではすでに≪s≫や≪x≫で終わる言葉はどうなるのか。
いたって簡単です!
≪s≫、≪x≫、≪z≫で終わる名詞は複数形になっても変わりません。
スリ
→ ネズミ
● prix → prix
プリ
→ 値段
● gaz → gaz
ガズ
→ ガス
ou の複数形
≪ou≫の複数形はフランスでは有名な例外ですが、実際その対象の言葉を書くことがほとんどないので、覚える必要はないと思います。
≪ou≫で終わる名詞は一般的に≪s≫で複数形になりますが。、7つの単語だけ、≪s≫ではなく≪x≫を語尾につけます。
(ここでも、語尾の≪x≫は発音しません)
その単語がこちらです:
● caillou (小石)
● chou (キャベツ)
● genou (膝)
● hibou (フクロウの一種)
● joujou (≪おもちゃ≫の古い言い方)
● pou (アタマジラミ)
ail の複数形
フランス語で≪ail≫で終わる言葉は決して多くないのですが、その語尾は2パターンに分かれます。
普通に≪s≫がつく単語と、≪ail≫が≪aux≫に変換する単語があります。
● détail → détails
デタイユ
→ 詳細
● portail → portails
ポータイユ
→ ポータル、戸口
≪aux≫に変換するタイプ
● travail → travaux
トラバイユ → トラボ
→ 宿題
*両タイプも、他にいくつか単語がありますがあまり使われていないのでここではあえて載せていません。
エクササイズで是非練習してみてください。
また、クリスマスに使えるフレーズ特集もアップしましたので、ご興味のある方はこちら:
音マークをクリックして、音声で発音を覚えてみてください~
参考までにフリガナもつけていますが、発音をカタカナで覚えてはネイティブに理解してもらえないのでぜひ音声で覚えましょう!